【横浜市保土ケ谷区】親子二代で紡ぐ、上星川の街の魚屋さん「鮮魚 ハリマ」。地域の暮らしに欠かせない旬の魚が揃います。
■「保土ケ谷の逸品」めぐり
保土ケ谷区政100周年を記念して選定された「保土ケ谷の逸品」。その認定を受けた店舗と自慢の商品を紹介します。
今回は、上星川の鮮魚店「鮮魚 ハリマ」へ伺いました。

「鮮魚ハリマ」寺坂さん
「鮮魚 ハリマ」は上星川で20年以上愛されている「街の魚屋さん」。オーナーの寺坂さんは、東京での修行を経て、伊勢崎町で鮮魚店として独立された後、上星川へ移ってきたそうです。
現在では店の運営だけでなく、地元・上星川商店会の会長に加え、保土ケ谷区商店街連合会の会長も兼任し、地域全体の活性化に尽力。商店街や区内の支援にも積極的に関わり、地域に愛される街づくりを支える中心人物として活躍されています。
「鮮魚 ハリマ」の保土ケ谷の逸品認定品は「シメサバ」。新鮮なお刺身のコーナーに並んでいました。シメサバ作りのこだわりは、なんと時間管理にありました。
まず下処理を丁寧に行い、一度冷凍して身を引き締めます。その後、酢に漬け込むのですが、ここで漬け時間を厳密に管理することがポイント。短すぎず長すぎず、絶妙なタイミングで引き上げることで、酸っぱすぎず、ほどよく旨味が染み込んだシメサバが完成するのだそうです。
こちらのイカの塩辛も「鮮魚 ハリマ」自慢の品のひとつ。
丁寧にわたを取り出してから調理することで、水っぽくならず、濃厚で旨味たっぷりの塩辛が完成。
この塩辛もおすすめの一品とのことですが、近頃はイカの漁獲量が少なく、手に入りにくくなっているのだそう。
店内には、バリエーション豊かな季節の魚たちが並んでいます。
秋といえばやはりさんま。寺坂さんによると、出始めの頃は脂がのって太く旨味もありましたが、季節も進み、そろそろ旬も終わりに近づいてきたとのこと。
街の魚屋さんは後継者不足が課題とよく聞きますが、このお店では二代目として息子さんがしっかりと店を支えて活躍中。
ご主人も「この先も安心」と笑顔で語っており、地域に根ざしたお店の温かい歴史が、次の世代へと確実につながっていることが感じられました。
新鮮な魚とご主人のこだわりが詰まった「鮮魚 ハリマ」は、旬の味覚を直接手に取り、ご主人との会話も楽しめる場所。
足を運ぶたび、新しい発見と美味しさが待っているはずです!